佐藤優『イスラエルとユダヤ人に関するノート』★ユダヤ、ロシア、シリアを裏側から見ると、 「やっぱりそうだったのか」と目から鱗の舞台裏逸話集
- 2015/04/05(Sun) 12:55
- 日本の政治、経済、軍事
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◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆
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ユダヤ、ロシア、シリアを裏側から見ると、
「やっぱりそうだったのか」と目から鱗の舞台裏逸話集
佐藤優『イスラエルとユダヤ人に関するノート』(ミルトス)
佐藤優氏はいま大流行作家、一年に三十冊ほど著作を上梓している様子である。最近はイスラム国関係も多いうえ、人生論、読書論まで手がけていて、その多彩な才能があまりにも多彩すぎて、掴み所がなくなったという批評も聞かれる。先日も共通の友人の追悼会でばったり会ったが、月産千枚ほど書いているといささかくたびれた表情で言っていた。
さて本書は「ミルトス」という雑誌に数年にわたって連載された氏のエッセイを系統的に編集したものだが、とくにイスラエルをめぐるロシアの動き、北朝鮮とシリアなど中東情勢が複雑に絡む国際情勢の裏側を独自の視点から分析している。意外な切り口なので目から鱗の箇所が夥しい。
まず日本の新聞には載らない逸話やデータが満載されていて、それだけでも情報通となれるうえ、巻末はユダヤ教、キリスト教信者らがとらえた三島由紀夫自決の解釈で、この世界(キリスト教の論壇)でも三島論が沸騰していた事実を本書を通じて初めて知った。有る意味で、三島由紀夫事件は日本でより、海外での衝撃のほうが大きかった。
閑話休題(それはさておき)。本書には興味深いインテリジェンス情報が豊富にあるが、ひとつだけ紹介すると、杉原千畝のことだ。
「六千人の命のヴィザ」の美談で知られ、当時の日本政府にさからって独断で人道主義に基づいてユダヤ人にシベリア鉄道通過のための日本のヴィザを発給し続けた。当時、リトアニアの首都はカウナス、やがてドイツが占領し、外国大使館を立ち退かせる。杉原は鉄道に乗り込んでもヴィザを書き続けたことは映像でも残っており、評者(宮崎)もカウナスの杉原記念館のヴィデオで確かめた。
小誌でも繰り返してきたが、杉原は独断でユダヤ人にヴィザを発給しつづけたのではない。 「五族協和」、「八紘一宇」を謳った日本の歴代政権には人種差別がなかった。暗黙の了解で、彼はヴィザを発給し続け、その最終的な判断は東条英機、松岡洋右らが行った。その証拠に杉原はその後も外務省内で出世し続けた。
疑問がおこるのは戦後である。
杉原はなぜシベリア抑留から早期に日本に帰れたのか、そして彼は何故、戦後はロシアとの貿易などに従事し、さかんにソ連を往復したのか。 この謎をとくヒントは手島龍一氏がたフィクションに託して書いた『スギハラ・ダラー』にあると、佐藤氏は独特の臭覚から言う。
杉原は『傑出したインテリジェンス・オフィサーであった』「専門家の白石仁章氏が『外務省総務課外交資料館』に通い詰め、ヴィザ発給に関しての当時の公電を見つけ出した。『外国に於ける旅券および査証法規ならびに同取り扱い事件雑件 ソ連邦の部』という資料を発見したのだ。
じつは当時、杉原にはソ連の日本領事館への移動辞令がでていた。それをソ連が認めなかったのだ。 ようやく分かった真実とは杉原がハルビンでの語学研修時代にユダヤ系ロシア女性と懇ろになり、やがて結婚したことは判明していたが、このハルビンという国際情報都市空間で、杉原は多くのロシア人協力者を駆使し、情報をあつめていたインテリジェンス工作のオフィサーであった事実がようやく判明したのだ。
1924年に杉原はハルビンのロシア正教会で挙式した相手の女性はクラウディア。ユダヤ教徒ではなくロシア正教徒だった。そこで杉原もロシア正教徒となり、セルゲイ・パウロヴィチという洗礼名を貰った。
このことがソ連をして杉原を警戒させた。
なぜなら「ソ連の情報当局が『反対ボルシェビキ活動の黒幕として策動している』として監視の対象にしていた一族」が、クラウディア一族だったからだ。 諜報活動に従事した人間像は履歴の表と裏がまるで異なるように、杉原は単純な美談の実践者ではなく、真相はまるで異なるのである。
本書にはほかにも知らない世界情勢が缶詰のように詰まっている。
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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