日本語を使って働きたいロシア人の競争はすごく激しい!
- 2016/04/09(Sat) 12:15
- 世界から見た日本の評価
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3月27日、全ロシア国立外国文献図書館「国際交流基金」文化事業部の主催で、セミナー「成功のストーリー:日本語と就職」が開かれた。日本語を使って働きたいロシア人に向けて、日本語の知識を生かすにはどのような道があるのか、日本人と働くというのはどういうものなのかを知ってもらうためだ。
ロシアへのインバウンドをメインに手がける旅行会社「トゥムラーレ」で勤務するマリヤ・ブハエヴァ氏、モスクワ大学で日本語を教えながら日本のアニメグッズ店「Tokyo Boom」を経営するアレクサンドル・ラエフスキー氏、在モスクワ日本大使館で広報担当として働くスタニスラフ・シャホフ氏がそれぞれ、自身の成功体験を語った。
ロシアの東大、モスクワ大学3年生のアンドレイさん「一番好きな授業は日本語」
ブハエヴァ氏が留学のため日本へ行ったとき、一緒に行ったグループの人の一部は日本に強く魅せられた一方、一部はすぐに帰りたがったという。「日本人の心理を知り、日本社会の中での生活を快適に感じられるかどうかは、いくら日本が好きだとしても、人によるとしか言えない。儀礼やエチケットは面倒に感じられるかもしれないが、逆にそれは自分を助けるもの。儀礼を知っていれば自分の振る舞いに自信がもてる」と述べた。
ラエフスキー氏は、モスクワで毎年開かれる日本文化フェスティバル「HINODE」の司会者でもある。「日本で暮らした最初の半年間は社会規範の違いやカルチャーショックを乗り越えるのに大変だったが、それが過ぎたら『そう悪くない』と感じ始めた。日本は美しくて、食べ物が本当においしくて、気候が良い。『生活の中に日本が足りない!何だかんだと言っても日本は良い!』と感じたのは、ロシアへ帰国してからだった。生活の中のふとした瞬間に日本人の考え方はユニークだ、ということに気付く。そこから学ぶものがたくさんあると思う」とユーモアを交えて語った。
JETプログラムを通し、外国語指導助手として日本で働いた経験のあるシャホフ氏は「日本に留学し勉強しているだけなら、ある意味観光客と一緒だが、働くという体験はそれとは全く別物だ。ロシアでは日本語学習者、研究者の数はとても多いため、競争が激しい。職を得たければ、日本語以外に英語を使いこなせることが条件だ」と真剣な面持ちでアドバイスした。
日本語会話クラブ「ラマーシュカ」開催50回!モスクワに根付く日本語交流
セミナー参加者の中には11歳の少女もいた。両親と一緒にセミナーに参加したマリーナ・ソロチャンさんは、小学校で週に1-2回日本語の授業を受けている。マリーナさんの通う小学校では希望者のみ、日本語か中国語を選択して学習できる。マリーナさんのお母さんによれば、マリーナさんは控えめで恥ずかしがり屋なので、中国語よりも日本語の方が合っているだろうと思い、日本語を学ぶよう勧めたという。マリーナさんが日本語を習い始めたときはまだ8歳だったためノートをとるだけでも大変で、お母さんも一緒に日本語クラスへ通っていた。日本語が難しすぎるので、開講時は多数いた生徒はどんどん減り、三年経った今では学年でわずか3人になってしまったということだ。しかしマリーナさんは学校だけでなく、家でも教科書を使って自習するくらい日本語が大好きだ。
マリーナさんは、「高校を卒業したら、ロシアの大学へは行かず、京都に行って企業インターンなどをし、日本で就職したいです。京都は文化が素晴らしい街だと思います」と話している。お母さんも、将来的に娘が日本でアニメやアートなどの、芸術的感性を生かすことのできる仕事に就くことを望んでいるという。
なお国際交流基金は、4月2日にも同タイトルのセミナーを異なるゲスト・スピーカーを招き開催する。
2016年04月01日
http://jp.sputniknews.com/opinion/20160401/1884002.html
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ロシアへのインバウンドをメインに手がける旅行会社「トゥムラーレ」で勤務するマリヤ・ブハエヴァ氏、モスクワ大学で日本語を教えながら日本のアニメグッズ店「Tokyo Boom」を経営するアレクサンドル・ラエフスキー氏、在モスクワ日本大使館で広報担当として働くスタニスラフ・シャホフ氏がそれぞれ、自身の成功体験を語った。
ロシアの東大、モスクワ大学3年生のアンドレイさん「一番好きな授業は日本語」
ブハエヴァ氏が留学のため日本へ行ったとき、一緒に行ったグループの人の一部は日本に強く魅せられた一方、一部はすぐに帰りたがったという。「日本人の心理を知り、日本社会の中での生活を快適に感じられるかどうかは、いくら日本が好きだとしても、人によるとしか言えない。儀礼やエチケットは面倒に感じられるかもしれないが、逆にそれは自分を助けるもの。儀礼を知っていれば自分の振る舞いに自信がもてる」と述べた。
ラエフスキー氏は、モスクワで毎年開かれる日本文化フェスティバル「HINODE」の司会者でもある。「日本で暮らした最初の半年間は社会規範の違いやカルチャーショックを乗り越えるのに大変だったが、それが過ぎたら『そう悪くない』と感じ始めた。日本は美しくて、食べ物が本当においしくて、気候が良い。『生活の中に日本が足りない!何だかんだと言っても日本は良い!』と感じたのは、ロシアへ帰国してからだった。生活の中のふとした瞬間に日本人の考え方はユニークだ、ということに気付く。そこから学ぶものがたくさんあると思う」とユーモアを交えて語った。
JETプログラムを通し、外国語指導助手として日本で働いた経験のあるシャホフ氏は「日本に留学し勉強しているだけなら、ある意味観光客と一緒だが、働くという体験はそれとは全く別物だ。ロシアでは日本語学習者、研究者の数はとても多いため、競争が激しい。職を得たければ、日本語以外に英語を使いこなせることが条件だ」と真剣な面持ちでアドバイスした。
日本語会話クラブ「ラマーシュカ」開催50回!モスクワに根付く日本語交流
セミナー参加者の中には11歳の少女もいた。両親と一緒にセミナーに参加したマリーナ・ソロチャンさんは、小学校で週に1-2回日本語の授業を受けている。マリーナさんの通う小学校では希望者のみ、日本語か中国語を選択して学習できる。マリーナさんのお母さんによれば、マリーナさんは控えめで恥ずかしがり屋なので、中国語よりも日本語の方が合っているだろうと思い、日本語を学ぶよう勧めたという。マリーナさんが日本語を習い始めたときはまだ8歳だったためノートをとるだけでも大変で、お母さんも一緒に日本語クラスへ通っていた。日本語が難しすぎるので、開講時は多数いた生徒はどんどん減り、三年経った今では学年でわずか3人になってしまったということだ。しかしマリーナさんは学校だけでなく、家でも教科書を使って自習するくらい日本語が大好きだ。
マリーナさんは、「高校を卒業したら、ロシアの大学へは行かず、京都に行って企業インターンなどをし、日本で就職したいです。京都は文化が素晴らしい街だと思います」と話している。お母さんも、将来的に娘が日本でアニメやアートなどの、芸術的感性を生かすことのできる仕事に就くことを望んでいるという。
なお国際交流基金は、4月2日にも同タイトルのセミナーを異なるゲスト・スピーカーを招き開催する。
2016年04月01日
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