【おすすめの書籍】見えない世界戦争: 「サイバー戦」最新報告 (新潮新書) 単行本 – 2014/10/17
- 2018/06/11(Mon) 08:04
- この本、絶対に読むべし
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見えない世界戦争: 「サイバー戦」最新報告 (新潮新書) 単行本 – 2014/10/17
木村 正人 (著)
内容紹介
うごめく中国、狙われる日本、リアルを侵す攻防の実態。世界中の情報通信が行きかうサイバー空間は、今や陸・海・空・宇宙に次ぐ「第五の戦場」と化した。中国によるサイバー攻撃をはじめ「情報の戦争」を克明に描く。
内容(「BOOK」データベースより)
深化するシギント(通信傍受)と果てなき情報のドラグネット(地引網)、日進月歩で開発されるマルウェアやコンピューターウイルス―世界中のあらゆる情報通信が行きかうサイバー空間は、今や陸・海・空・宇宙に次ぐ「第五の戦場」と化している。スノーデン事件やウィキリークスはもとより、肥大化する中国のサイバー活動の脅威、諸外国と日本の対応など、国際情勢を裏で揺さぶる「情報の戦争」の実態をレポートする。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
木村/正人
1961(昭和36)年生まれ。京都大学法学部卒。産経新聞大阪社会部、東京本社政治部・外信部を経てロンドン支局長を務めた。国際政治、安全保障、欧州経済に詳しく、現在、ロンドンを拠点に国際ジャーナリストとして活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
トップカスタマーレビュー
LAW人
殿堂入りNo1レビュアーベスト500レビュアー
5つ星のうち4.0
このページの上の「商品の説明」の弁を借りると、本書は「今や陸・海・空・宇宙に次ぐ『第五の戦 場』と化している」と形容する「世界中の情報通信が行きかうサイバー空間」について、米・英や中国・ロシアなどの虚々実々のサイバー世界での諜報・防諜の実態を中心に、「スノーデン事件やウィキリークスはもとより……国際情勢を裏で揺さぶる『情報の戦 争』の実態をレポート」するものである。
構成・内容は、同前「商品の説明」及び「登録情報」最下段の「目次を見る」に譲るが、本書は主としてアメリカのNSA(国家安全保障局)とイギリスのGCHQ(政府通信本部)の実態に迫りながら、国境のないサイバー世界での中国、ロシア、イラン他との『見えない』戦いを綴っていく。本
文では多少のIT関連用語や概念が登場するが、技術的に深く立ち入るものではないので、私のような一般読者でもそれほど難なく読み通せるものである(なお第3章末に12ページ程度の用語一覧解説がある)。
個人的に興味を惹いたトピックは、まず第2章の中国のサイバー技術(ハッキング、サーバー攻撃、技術者集団ほか)である。中国のインターネット自体が閉じられた世界ーーネット検閲のために「3万人から数十万人」(39頁)の人員に依る「グレート・ファイアウォール」の監視、五毛党の実態(40〜43頁)、グーグルと中国当局との検閲を巡る顛末(35〜39頁)などの情況ーーであるところ、海外、殊に欧米に対するサイバー“テ ロ”、諜報活動の激しさが窺える。
著者中国には「軍産学民」の一体化があるとし、そのフロント企業や(59頁以下)、人民解放軍「61398」部 隊(65頁以下)、協力大学などの連携や戦術を明らかにしている。内に情報の流れを厳格に制限しつつ、外には執拗かつ徹底したサイバー諜報・攻撃という中国の存在が如何に脅威であるかが判る。他方で第3章における、米・英のいきすぎた「シギント」(通信傍受)戦略は「スノーデン」事件でその一端が露呈され、情報の防備の緩さだけでなく(123〜126頁)、相手を選ばない「シギント」が西側諸国間に不信を抱かせたのも事実であろう(183頁以下)。
歯止めのない?現代の“サイバー戦 争”だが、本書終盤でサイバー空間の抑止力としての「自衛権発動」に関し、中国人民解放軍幹部の「こうした行為は中国では認められない」という弁が中国らしい。「3万人から数十万人」の「グレート・ファイアウォール」と言う検閲システム、及び「五毛党」に依る世論誘導体制の破壊の方が、「61398」部 隊以上に国家存立に重大な影響があるように思われる。
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■終戦直後の日本人引揚者を襲う朝鮮人たち…「竹林はるか遠く」
朝鮮人の男たちが、藪の中へ女の人たちを引きずっていくのを見たし、若い女性に乱暴しているのも見たわ(111頁)。
彼ら(朝鮮人)は悦楽を求めて人々の間をよろよろ歩き、そして娘たちを見つける度に外へ引きずり出した。たびたび女たちの悲鳴が響いた。(118頁)。
また、朝鮮人が、日本人を殺したうえで金歯まで抜いている記述もある(129頁)。
■通州事件…盧溝橋事件発生から3週間後の1937年7月29日
北平(北京)東方の通州で中国保安隊による大規模な日本人虐殺事件が発生した■
夫を生きたまま腹を切り裂き…「これはおいしいぞ、日本人の腸だ、焼いて食べろ」…そうして、その妻である妊婦の腹を切り裂き胎児を取り出す。
それはこの男の人の頭の皮を学生が青竜刀で剥いでしまったのです。
頭の皮を剥いでしまったら、今度は目玉を抉り取るのです。このときまではまだ日本の男の人は生きていたようですが、この目玉を抉り取られるとき微かに手と足が動いたように見えました。

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