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【ロシア政治経済ジャーナル】 米中覇権争奪戦で、中国に勝ち目はなさそうです。その理由は?

【RPE】★中国がアメリカに勝てない三つの理由

RPE Journal==============================================



      ロシア政治経済ジャーナル No.1867

               2018/10/18


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米中覇権争奪戦で、中国に勝ち目はなさそうです。


★中国がアメリカに勝てない三つの理由


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


米中貿易戦争が、米中覇権争奪戦争に転化してきた。

少し前までは、「は??トンデモ?」という反応でしたが
、今では、「ですよね~~~~~」というリアクションに
変わってきました。

で、アメリカと中国、どっちが勝つの?

これについて、10月15日号「日本の岐路」の最後にこ
う書きました。



<「というか、中国が勝つというシナリオはないですか?

そんなことを主張している、人たちもいますが・・・・」

ありません。>



今回は、「なぜ中国は勝てないのか?」

クレアモント・マッケナ大学のミンシン・ペイ教授が解
説してくださいます。

出所は、産経新聞10月16日付。



▼ソ連の興隆と崩壊



皆さんご存知のように、世界初の共産国家ソ連は、191
7年の「ロシア革命」で誕生しました。

ソ連は、第2次大戦中、アメリカ、イギリスと組んでナチ
スドイツをぶちのめした。

それで、戦後は、一気に勢力を拡大します。

東欧、中国、北朝鮮などを共産化した。


そもそも共産国家の「国是」は、「資本主義を打倒して、
共産主義世界をつくる」こと。

資本主義、民主主義の国々とソ連が対立するのは必至でし
た。



<米ソ冷戦初期のころ、ソ連がやがて米国を追い越すこと
になると考えられていた。

共産主義が欧州に浸透し、ソ連経済は今の中国のように年
6%近い成長だった。

ブレジネフ時代には550万人の通常兵力を持ち、核戦力
で米国を追い抜き、ソ連から東欧向けの援助が3倍に増え
た。>(同上)



そうなんです。

かつて、「ソ連はアメリカを追い越す」と思われていた。

私が子供だった70年代は、そんな風に考えられていまし
た。

今では、想像もできませんね。



<だが、おごるソ連システムに腐食が進む。

一党独裁体制の秘密主義と権力闘争、経済統計の水増しな
どどこかの国とよく似た体質である。

やがてソ連崩壊への道に転げ落ちていった。>(同上)



↑メインテーマではないので、簡単に書いていますが。

80年代になると、ソ連は急速に衰退していきました。

レーガンさんは、ソ連を「悪の帝国」とよび、対決姿勢を
鮮明にした。

サウジアラビアの協力をとりつけ(ソ連の主要な外貨収入
源である)原油価格を下げた。

さらに軍拡競争をソ連にしかけ、同国経済を破壊した。

ソ連は1979年、アフガンに侵攻。

この無益な戦争も、ソ連の寿命を縮めました。



▼習近平の独裁は、ソ連崩壊を繰り返さないため



<ソ連共産党が91年に崩壊したとき、もっとも衝撃を受
けたのが中国共産党だった。

彼らはただちにソ連崩壊の理由を調べ、原因の多くをゴル
バチョフ大統領の責任とみた。>(同上)



実をいうと、大変多くのロシア人も(おそらくプーチンも)

「ゴルバチョフのせいでソ連は崩壊した」と考えています。


私が90年、モスクワに留学したとき、メチャクチャ驚い
たことが二つありました。


一つは、ソ連人が、例外なく「親日」だったこと。

二つ目は、日本で愛されていたゴルバチョフの人気が全然
なかったこと。


中国は、ソ連崩壊から、どんな教訓を得たのでしょうか?

おそらく「ゴルビーはリベラルすぎた」というのが、最大
のものでしょう。

それが、習近平の政策に影響していると考えられます。


ゴルビーは、民主化を進め、ソ連は崩壊した。

それで習は、独裁化を進めている。


ゴルビーは、言論自由化を進め、ソ連は崩壊した。

それで習は、言論統制をますます強化している。


ゴルビーは、国家の経済への介入を弱め、ソ連は崩壊した。

それで習は、経済への介入をますます強めている。



要するに、習近平は、ゴルバチョフと正反対のことをして
いる。

といっても、それでうまくいくわけではなさそうです。



▼中国三つの弱点



ミンシン・ペイ教授は、中国の三つの弱点をあげています。



<中国はまず、ソ連が失敗した経済の弱点を洗い出し、経
済力の強化を目標とした。

中国共産党は過去の経済成長策によって、一人当たりの名
目国内総生産(GDP)を91年の333ドルから201
7年には7329ドルに急上昇させ「経済の奇跡」を成し
遂げた。

他方で中国は、国有企業に手をつけず、債務水準が重圧と
なり、急速な高齢化が進んで先行きの不安が大きくなる。

これにトランプ政権との貿易戦争が重なって、成長の鈍化
は避けられない。

しかも、米国との軍拡競争に耐えるだけの持続可能な成長
モデルに欠く、とペイ教授はいう。>



・国有企業に手をつけない

・債務水準が重圧

・急速な高齢化

・貿易戦争


で成長の鈍化は避けられないと。

「急速な高齢化」について、「一人っ子政策」がつづいて
いたので、理解できますね。

日本以上のスピードで高齢化が進んでいきます。


債務について。

国有企業の債務残高は2017年末、GDP比159%。

さらに家計債務も膨大。

中国の家系債務の対可処分所得比率は107.2%。

これは、リーマンショック直前のアメリカ家計債務の水準
に近いレベルだそうです。



<第2に、ソ連は高コストの紛争に巻き込まれ、軍事費の
重圧に苦しんだ。

中国もまた、先軍主義の常として軍事費の伸びが成長率を
上回る。

25年に米国の国防費を抜き、30年代にはGDPで米国
を抜くとの予測まである。

だが、軍備は増強されても、経済の体力が続かない。

新冷戦に突入すると、ソ連と同じ壊滅的な経済破綻に陥る
可能性が否定できないのだ。>(同上)



2017年の軍事費をみると、

アメリカ、6097億ドル。

中国、2282億ドル。(ストックホルム国際平和研究所

の推計)

中国の軍事費は、日本の防衛費454億ドルの5倍です。


一方、アメリカの軍事費は2017年、GDP比で3.15%。

中国は、1.91%で、メチャクチャ多いというわけではあり
ません。

問題は、


<軍備は増強されても、経済の体力が続かない。>


という部分なのでしょう。



<第3に、ソ連は外国政権に資金と資源を過度に投入して
経済運営に失敗している。

中国も弱小国を取り込むために、多額の資金をばらまいて
いる。

ソ連が東欧諸国の債務を抱え込んだように、習近平政権は
巨大経済圏構想「一帯一路」拡大のために不良債権をため
込む。

確かに、スリランカのハンバントタ港のように、戦略的な
要衝を借金のカタとして分捕るが、同時に焦げ付き債務も
背負うことになる。

これが増えれば、不良債権に苦しんだソ連と同じ道に踏み
込みかねない。>(同上)



ソ連は、それこそ世界中を支援していたのですね。

東欧、中東、アフリカ、東アジア、東南アジア、中南米。

それに、資本主義国の共産党まで。


「世界を共産化する!」なんて決意すると、金がいくらあ
っても足りません。


中国も、「中国の夢」とかいいはじめたので、金がかかり
ます。


というわけで、

ペイ教授の説をまとめると、


1、「国有企業に手をつけない」「債務水準が重圧」「急
速な高齢化」「貿易戦争」で成長の鈍化は避けられない。

2、軍拡が経済を圧迫する。

3、一帯一路構想で、不良債権が膨らむ。


結局、「経済的に破たんする」という話なのですね。

ペイ教授の結論は?


<かくて、ペイ教授は「米中冷戦がはじまったばかりだが
、中国はすでに敗北の軌道に乗っている」と断定している
。>(同上)


同感です。

近々訪中される安倍総理。

くれぐれも、中国に接近しすぎないようご注意ください。

軍事同盟国アメリカから「シンゾーは裏切り者」と思われ
ないように。

~~~~
PS1

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はじめましてメルマガに返信いたしました。
Lと申します。
いつも大変勉強になるメルマガ、本当にありがとうございます。

今日のメルマガで、オバマさんは金融緩和を打ち出し、世界経済を救ったとありましたが、自分なりに色々と情報を集めて考えてみたのですが、私は08年のあの出来事はそんな風には思えませんでした。

こちらの映画に事の顛末が描かれているので、貴重なお時間拝借して申し訳ありませんが、ぜひ見て頂きたいなと思いました。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/インサイド・ジョブ_世界不況の知られざる真実

全体の雰囲気は金融業界を悪者に仕立て上げている感じですが、そこは無視して下さい。なぜ起こったのかとそれに対してどのように対策をとったのかがちゃんとまとまっているので、そこに注目して頂けたらと思います。

長文駄文失礼致しました。





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プーチンはホドルコフスキー逮捕を命じ、ロシアの石油をアメリカ
に渡さない決意を示した。

しかし、ホドルコフスキーの後ろには、ロスチャイルド家、ネオコン
の首領チェイニー米副大統領が・

。(証拠つき)

こうしてプーチン率いるKGB軍団と世界の支配者の壮絶な戦い
が開始された。

08年のロシア-グルジア戦争でピークに達した米ロの争い。

なぜ両国は和解し、関係を「再起動」することに合意したのか?

プーチンとメドベージェフの対立。

そして、プーチンを裏切ったメドベージェフの背後にいた勢力とは?

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↓●編集後記へ
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★編集後記


ベルリンの壁が崩壊した時、私たちは、なんとも
いえない解放感を味わいました。

しかし、今度は米中冷戦がはじまった。

とはいえ、今度の冷戦は、米ソの時ほどは長くつ
づかないでしょう



RPEジャーナル
北野幸伯



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しかし感謝して読ませていただいております。

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■終戦直後の日本人引揚者を襲う朝鮮人たち…「竹林はるか遠く」

朝鮮人の男たちが、藪の中へ女の人たちを引きずっていくのを見たし、若い女性に乱暴しているのも見たわ(111頁)。

彼ら(朝鮮人)は悦楽を求めて人々の間をよろよろ歩き、そして娘たちを見つける度に外へ引きずり出した。たびたび女たちの悲鳴が響いた。(118頁)。

また、朝鮮人が、日本人を殺したうえで金歯まで抜いている記述もある(129頁)。







■通州事件…盧溝橋事件発生から3週間後の1937年7月29日
北平(北京)東方の通州で中国保安隊による大規模な日本人虐殺事件が発生した■


夫を生きたまま腹を切り裂き…「これはおいしいぞ、日本人の腸だ、焼いて食べろ」…そうして、その妻である妊婦の腹を切り裂き胎児を取り出す。

それはこの男の人の頭の皮を学生が青竜刀で剥いでしまったのです。
頭の皮を剥いでしまったら、今度は目玉を抉り取るのです。このときまではまだ日本の男の人は生きていたようですが、この目玉を抉り取られるとき微かに手と足が動いたように見えました。





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