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日本、悲願のファイブアイズ加盟へ、★MITのアジア研究権威が新著で日本の諜報機関の実態を暴く

CIAスパイを教えた日本人女性

 日米で奇しくも相手国の諜報活動機関の実態を解明した本が出た。

 日本では
山田敏弘氏の『CIAスパイ養成官:キヨ・ヤマダの対日工作』(新潮社)。




 米国では
MIT(マサチューセッツ工科大学)のリチャード・J・サムエルズ教授の『Special Duty: A History of the Japanese Intelligence Community』(特務:日本の情報機関の歴史))。





 山田氏はMITに留学中にキヨ・ヤマダについて取材を始めたという。

サムエルズ教授はアジア研究の権威。山田氏が同教授と面識があったことは想像に難くない。

 山田氏の新著を一言で言うとこうだ。

「戦後、キヨ・ヤマダという日本人女性が米中央情報局(CIA)に入局し、日本に送り込む米人スパイに日本語や日本文化、習慣などを叩き込んだ」

 彼女の生涯を追った力作だ。



表向きは「国務省職員」だった

 山田氏はCIAが極秘扱いにしていたキヨ・ヤマダに関する情報を入手する一方、複数の元CIA諜報員から直接話を聞いたという。

 CIAをはじめ米情報機関から極秘情報を得ることは極めて至難の業。また元CIA諜報員は退官した後も厳しい守秘義務を課せられている。

 特に諜報員として海外に勤務しているCIA局員の名前などをリークすれば、身に危険が生じる可能性がある。リークすれば厳罰に処される。

 かつてリチャード・アーミテージ氏(元国務副長官)が中東に駐在していた女性工作員の名前をメディアにリークして大騒ぎになったことがある。


 筆者もワシントン特派員当時、米情報機関に従事しているとされたガダルカナル戦闘の生き残り旧日本軍元将校の消息を追ったことがある。

 その元将校の子弟から「戦死したはずの父からクリスマスの贈り物が届いた。米国内にいるのは間違いない。捜してもらえないだろうか」との依頼があったからだ。

 ところが某企業の某幹部(なぜ筆者が当時この人物を探しているかを知っていたのか不明だが)から捜索活動をやめるよう助言された。本業に差し障りがあってはいけないので断念した。



アーリントンで見つけたキヨ・ヤマダの墓

 キヨ・ヤマダの墓地は確かにアーリントン国立墓地にあった。

https://www.findagrave.com/memorial/67387661/kiyo-stevenson

 墓石には、キヨ・ヤマダ・スティーブンソンとある。1922年9月29日、東京生まれ。2010年12月27日にバージニア州で死去。享年88歳。

 アーリントン国立墓地事務所に残されている経歴によると、彼女は東京女子大学を経て、東京教育大学を1948年に卒業。フルブライト奨学生として渡米、55年ミシガン大学大学院で修士号を取得している。

「その後、国務省で長い輝かしいキャリアを残した」と記されている。

 キヨ・ヤマダがCIA養成官だったということは一切書かれていない。表向きには死後も国務省職員となっている。


(CIS「養成官」というのを英語でなんというのか。果たして正式名称だったか、どうか。Instructorとでもいうのか)

 傍らには夫君のチャールズ・スティーブンス陸軍中佐の墓がある。2006年に死去。

 彼女は死後、国防総省やワシントン・モニュメントやポトマック河畔の桜が望めるアーリントン国立墓地に眠る夫の隣に埋葬してほしいとの遺言を残していたという。




「日本に国益を守る諜報機関はない」

 キヨ・ヤマダの生涯を描いた山田敏弘氏は『ニューズウィーク日本版』とのインタビューで日本の諜報機関についても触れてこう述べている。

「どこの国にもCIAのような、国外で自国の国益になるような情報を拾う、もしくは自国に危険が及ばないように情報を収集する組織があるものだが、日本にはない」

「それでは日本は自国を守れないので、日本版CIAを作った方がいいのでは、という話は(日本の)政府関係者の中でも聞かれる」

 日本の諜報活動に詳しいシンクタンク研究員のA氏も山田氏に同意する。筆者にこう指摘している。

「米国には対外諜報のCIAと防諜の米連邦捜査局(FBI)。英国には対外諜報のMI5と防諜のMI6がある。お互いが競い合い、相互チェック機能が働いている」

「日本には対外諜報の内閣情報調査室(内調)と防諜の警察庁があるが同じ警察一家だ」

「問題なのは内調には海外で情報を収集できる人材はいないことだ。情報の大半は新聞などのメディアやインターネットからで、海外に駐在して生情報を取るという意味での諜報員はほとんどいないのではないのか」


日本の諜報機関の歴史について著したサムエルズ教授は、1997年に日本の総合安全保障問題を扱った『Rich Nation, Strong Army: National Security and the Technological Transformation of Japan』(邦題、富国強兵:技術戦略にみる日本の総合安全保障)を上梓している。

 フルブライト国立科学財団研究員として通算6年間を日本で過ごしている。現在はMIT国際問題研究センター所長も兼務している。

 同教授は、日本の諜報機関を戦前に遡って調査・分析、それを踏まえて戦後どのような変遷をたどってきたかを膨大な資料を基に解き明かしている。

「ハリー・トルーマン大統領が1945年に大統領令で国家情報機関(NIA)*1、設立を提唱した頃、日本の情報・諜報機関は完全に衰退していた」

*1=NIAは第2次大戦中あった戦略諜報局(OSS)に代わって設立されたが、1947年には国家安全保障会議(NSC)とCIAとに分かれた。



「戦後、日本で一般に言われていたのは、日本にはCIAはないが、KGBはあるということだった。警察と外務省と防衛庁だというのだ」

「ところがこの3機関は密接に協力し合うことはなく、縄張り意識が強く、法的にはむしろ競争相手でそれぞれのサイロ(組織)に閉じこもっていた」

「だが日本は伝統的にお国のために戦う勇士を英雄視してきた。戦場で倒れた兵士は誰にも増して英雄とあがめられてきた」

「こうした英雄の中には外務省、警察庁、通産省(現経済産業省)、財務省など各省庁で働く外交官、警察官僚、エコノミスト、法律家といったエリートも含まれてきた」

「ところが戦後、日本の諜報活動は独創性を欠き、発育不良になった。対象は国内にいる敵性分子や外国企業に絞られてしまった」

「その理由は広範囲な戦略的諜報活動はすべて主従関係にあった米軍に監視されたこと、また戦前、戦中の国家による極端な諜報活動に対する国民世論の強い反発があったことなどが挙げられる」

「その結果、日米両国の諜報機関活動は米主導の統合色を強めていった。このため戦後の日本の情報・諜報機関の改革は大きく遅れた」

「ところが北東アジアにおける戦略的環境の変化や先端技術の驚異的な進歩が日本の情報・諜報活動を眠らせてはくれなかった」

「その結果、日本の情報収集・分析活動は近年目まぐるしい変化を遂げてきた」


「自民党をはじめとする政界の指導的立場にある政治家たちも対北朝鮮、対中、対ロ情報収集・諜報活動の重要性を強く認識したことは言うまでもない」




日本版CIA創設を嫌った警察官僚

 サムエルズ教授は続ける。

「ところが情報・諜報活動機関の一本化はなかなか進まなかった。その理由はショー(活動)を取り仕切ってきたのは警察だったからだ。警察官僚は情報収集活動の軸である内調をリードしてきた」

「情報集機能の改革を進めようとする動きを妨害してきたのは警察官僚だった。外務官僚や自衛隊幹部と警察とはしばしば小競り合いを演じてきた」

 2005年小泉純一郎首相は海外で諜報活動を行う「HI」(ヒューマン・インテリジェンス」の必要性を強調。これを受けて自民党は日本版CIAの創設案を作り上げたが、安倍晋三首相は2015年にこれを退けてしまった。

 その一方で、安倍政権では、警察官僚を情報・諜報活動面でより重用する傾向が目立っている*2。

*2=2019年9月には谷内正太郎・国家安全保障局長(元外務次官)の後任に北村滋・内閣情報官(警察官僚で内調や総理秘書官を歴任)を任命。総理官邸や内閣官房と密接に絡むポスト、内閣官房副長官、内閣情報官、内閣危機管理監、宮内庁次長、原子力規制庁長官などはすべて警察庁出身者で占められている。

日本は世界に冠たるスパイ衛星を飛ばしているほか、電子・電波・サイバーによる諜報技術、さらには自衛隊の艦船、航空機による対北朝鮮、対中ロ情報収集活動は優れており、米軍に大きく貢献している。

 だが、元CIA局員はサムエルズ教授に次のようなコメントをしている。

「やはり潜在敵国の国内に入り込まなければ美味しい情報(Good intelligence)は得られない」

 これは北朝鮮の核開発状況を捉えるケースにも当てはまる。衛星写真でいくら現場の状況をキャッチしてもやはりジェームズ・ボンドが北朝鮮内部に潜入し、情報を収集しなければ全体像は掌握できないからだ。




対ロ軍事機密情報を交換 『ファイブ・アイズ』

 安倍政権になって日米同盟の強化・深化が進められている。そうした中で日米の情報収集・諜報活動の「果実」を両国は100%分かち合っているのだろうか。

 サムエルズ教授はこう指摘している。

「日本は長いこと『ファイブ・アイズ協定』(Five Eyes Agreement)に入れてもらおうと必死になっている。だが、この願いはいまだに叶えられていない」

『ファィブ・アイズ協定』とは正式名は『United Kingdom and the United States Agreement』と呼ばれる機密情報相互交換協定だ**3。

 1945年4月に米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの英語圏5か国の間で結ばれた協定だ。

*3=その後、この5か国にノーウェイ、デンマーク、ドイツ、オランダ、フランスが追加され、さらにスウェーデン、スペイン、ベルギー、イタリアも加盟、『フォーティン・アイズ』になっている。


ソ連(ロシア)を対象に5か国が個別に収集した極秘軍事情報を交換し合う多国間SIGINT(情報収集)ネットワークだ。

 サムエルズ教授は続ける。

「2017年、北朝鮮と核を巡る問題で緊張が高まった折には日本は韓国と共に『ファイブ・アイズ条約』の秘密協議に招かれたことがある。その後何度か招かれたのだが、正式に加盟を許可されるところまではいっていない」

「なぜか。米高官の一人は『日本は(そして韓国も)何も重要な情報を提供しようとしなかったからだ』とコメントしている」




 極秘軍事情報の交換と言えば、今年に入って注目を集めている日韓機密軍事情報保護協定(GSOMIA)がある。韓国が一方的に破棄を言い出したからだ。

 サムエルズ教授によれば、日米間のGSOMIAは、日本にとっては日本の情報収集機関を大改組する上で重要な先駆けになるという。双方が収集した軍事極秘情報を交換、保護できる共通のシステム作りの第一歩だからだ。

 これが正常に機能続ければ、日本は晴れて『ファイブ・アイズ』(現在は『フォーティン・アイズ』)の正式加盟国になれるというわけだ。

(もっとも南北朝鮮統一を究極の目標にして米韓同盟や日米韓三角同盟にほとんど関心のない文在寅政権には『ファイブ・アイズ』には全く関心がないかもしれない)

 民主党政権で防衛相を務めた森本敏・拓殖大学総長(78)は本書についてこう記している。

「本書は日本の情報活動機関及びその活動について包括的に分析した名著といえる。私は本書から多くのことを学んだ」

「私は、日本の情報活動は諸問題を抱えているが、これを克服したいと考えている。日本は、出来るだけ早く『ファイブ・アイズ』の一員になることを望んでいる」


2019.9.24
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57709




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■終戦直後の日本人引揚者を襲う朝鮮人たち…「竹林はるか遠く」

朝鮮人の男たちが、藪の中へ女の人たちを引きずっていくのを見たし、若い女性に乱暴しているのも見たわ(111頁)。

彼ら(朝鮮人)は悦楽を求めて人々の間をよろよろ歩き、そして娘たちを見つける度に外へ引きずり出した。たびたび女たちの悲鳴が響いた。(118頁)。

また、朝鮮人が、日本人を殺したうえで金歯まで抜いている記述もある(129頁)。







■通州事件…盧溝橋事件発生から3週間後の1937年7月29日
北平(北京)東方の通州で中国保安隊による大規模な日本人虐殺事件が発生した■



『通州事件の惨劇 (Sさんの体験談)-日本人皆殺しの地獄絵-』

★「通州事件 目撃者の証言」 (自由社ブックレット5) より 藤岡 信勝 (著) 自由社; 初版 (2016/8/7)

夫を生きたまま腹を切り裂き…「これはおいしいぞ、日本人の腸だ、焼いて食べろ」…そうして、その妻である妊婦の腹を切り裂き胎児を取り出す。

それはこの男の人の頭の皮を学生が青竜刀で剥いでしまったのです。頭の皮を剥いでしまったら、今度は目玉を抉り取るのです。このときまではまだ日本の男の人は生きていたようですが、この目玉を抉り取られるとき微かに手と足が動いたように見えました。

目玉を抉り取ると今度は男の人の服を全部剥ぎ取りお腹が上になるように倒しました。

そして又学生が青竜刀でこの日本の男の人のお腹を切り裂いたのです。縦と横とにお腹を切り裂くと、そのお腹の中から腸を引き出したのです。ずるずると腸が出てまいりますと、その腸をどんどん引っ張るのです。

人間の腸があんなに長いものとは知りませんでした。十メートル近くあったかと思いますが、学生が何か喚いておりましたが、もう私の耳には入りません。そうしているうちに何かワーッという声が聞こえました。

ハッと目をあげてみると、青竜刀を持った学生がその日本の男の人の腸を切ったのです。そしてそれだけではありません。別の学生に引っ張らせた腸をいくつにもいくつにも切るのです。一尺づつぐらい切り刻んだ学生は細切れの腸を、さっきからじっと見ていた妊婦のところに投げたのです。

このお腹に赤ちゃんがいるであろう妊婦は、その自分の主人の腸の一切れが頬にあたると「ヒーッ」と言って気を失ったのです。その姿を見て兵隊や学生達は手を叩いて喜んでいます。残った腸の細切れを見物していた支那人の方へ二つか三つ投げて来ました。そしてこれはおいしいぞ、日本人の腸だ、焼いて食べろと申しているのです。


1937年 通州事件(つうしゅう)中国冀東保安隊による日本人虐殺事件。被害者約200名
  ・婦人は24時間強姦されたあげく鼻や喉に針金をつけられ殺害現場まで引き擦られる。
  ・旭軒では17~40歳の女性はことごとく強姦され
   陰部を銃剣で刺さたもの、口中に土砂を填めてあるもの、
   腹部を縦に断ち割つて等にて惨殺。
  ・錦水楼では女性達は手足を縄で結ばれ強姦され、斬首。
  ・男は目玉をくりぬかれ、上半身は蜂の巣の様
  ・子供は手の指を揃へて切断され惨殺
  ・南城門では腹部の骨が露出し、内臓が散乱
  ・首を縄で縛り両手を併せて針金通し一家六名数珠繋ぎにして引廻し惨殺。












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